合理化を迫られた消費者金融の審査

消費者金融というと高い利息で返済地獄に追い込まれる、なんていうイメージを持っている人も多いと思います。

 

 

しかし、実際の消費者金融のカードローンの金利は、大幅に引き下げられています。初期の頃には最大109%だった金利も、今では最高金利20.0%まで引き下げられました。大手消費者金融の一般的な最高金利は18.0%なので昔ほど高い利息を支払う必要はなくなりました。

 

また、威圧的な取立て方法も厳しく罰せられるようになり、家や職場に怖いやくざのような人が押しかけてくるような事件もなくなりました。

 

これらは全て、利用者から見ればよい傾向に見えますが、問題点もあります。金利も下がり、強引な取り立ても禁止された消費者金融業界は、大幅にその数を減らされてしまいました。お金を貸しても利息が少なくなり、返済遅れがあっても強引に取り立てるわけにもいかない、これでは営業を続けていくのが難しくなります。

 

そこで消費者金融が生き残りの為に力を入れたのが審査です。短い時間でより確実に返済してくれる所へ融資をする結果、審査の効率は格段に上がりました。

 

人対人からデータ管理の時代へ

昔の消費者金融にも、現在同様審査はありました。ただし、返済能力があるかどうかを判断するのは、結局は人です。最終的にはその人の経験と勘で、融資するかどうかを決めていました。これが当たるケースもあれば、当然失敗するケースもあります。

 

しかし、以前と比べて業界が厳しい状況に置かれているため、確実に返してくれる人に融資を絞らなければ経営が成り立ちません。そこで登場したのがデータ管理による審査です。

 

大手消費者金融では、それまで貸付けを行った数百万人の顧客データを元に、融資可能かどうかを迅速に判断するシステムを確立しました。これによって、今までのデータから融資可能かどうかを、短い時間で判断できるようになりました。

 

一昔前の消費者金融では店舗で借りるキャッシングが一般的であったため、その場で審査や契約のために待たなければならなかったものです。しかし時代は変わり、今ではスムーズにスピーディに手続きが進められるようになっているのです。

 

審査のための様々な項目

審査の為に使うデータの項目数は50種類程度だと言われています。生年月日や住所、年収だけでなく、職種や肩書、固定電話の有無や持ち家かどうか、家族構成にいたるまで、様々な項目からデータを集めます。

 

これらのデータはそれぞれ、今まで貸付けをした人の返済がどうだったのかというデータと照らし合わせてスコアリングされます。スコアリングのイメージとして例えば、公務員なら10点、正社員なら7点、派遣社員なら4点、といった感じです。

 

また、住所や職場の申告内容に間違いがないか、地図で確認をしたり、職場に電話をかけたりして確認を取ります。嘘や間違った申告がないか確認もした上で審査は行われます。もしも不審な点があれば、電話で直接確認されたり、明らかに不振であれば審査落ちの可能性もあります。

 

審査ではどちらが有利?

審査でどちらが有利か、例えば正社員と派遣社員では正社員の方が有利なのはわかりやすいはずです。しかし、消費者金融の審査では、私達が重要だと思っているものが意外と重要ではない場合もあります。その1つが収入です。

 

他の条件が全く同じであれば、収入が多い方が審査では有利です。しかし、収入よりも重要視されるものはたくさんあります。

 

例えば勤続年数の長い一般社員と、職場を変えたばかりの管理職がいるとします。収入が多いのは管理職だとしても、審査では勤続年数の長い一般社員の方が、きちんと返済する率が多いと判断します。

 

また、同じ自営業者でも、大規模な事業の社長と、地元の小さな自営業者がいるとします。ただし、大規模な事業の社長に持ち家がなく独身だった場合と、地元の小さな自営業者が持ち家に家族と住んでいる場合では、後者の方が好まれます。守る家族がある方が、しっかりと返済を行う傾向があるからです。

 

審査基準が厳しくなる借り入れ先ほどこのあたりは重視をしているため、消費者金融の中でも大手のサービスや、消費者金融よりも条件に優れている銀行からの借り入れでは特に注意が必要です。

 

低金利で借りられると評判のおまとめにも人気のオリックス銀行カードローンでも同様の比較的厳しい審査基準となっているので、何らかの不安要素があると借りられない可能性があるのです。